本好きの下剋上 第五部Ⅱ巻 レスティラウト活躍回発売記念

本・マンガ
ローゼマインとハンネローレ様

「本好きの下剋上」第五部Ⅱ巻が発売を記念し、シリーズの魅力を伝えます。

ちなみに私は、第四部までは合本版で購入し、第五部Ⅰ巻も勿論購入。
ファンブックも購入済みで、Web版を最後まで読了の通常レベルのファンです。

好きなキャラはハンネローレ様です。

本好きの下剋上ってなんですか?

現在TVアニメ第2部放映中の「本好きの下剋上」

ますます舞台は広がり登場人物が増え面白くなっていくところですが・・・

「小説家になろう」で香月美夜(@miyakazuki01)さんが連載していたWeb小説です。

TOブックスラノベにて、追加要素と美麗なイラストが加わり発売されています。

本好きの下剋上は、五部構成となっており最終章の第2巻が2020/6に発売されます。

本好きの下剋上の魅力

MMORPGの生産職を彷彿とさせる「本」への情熱

本好きの下剋上の魅力は、
ビブリオマニア(本狂い)ともいえる主人公マインが、
本を世界にあまねく広めるため、猪突猛進、突っ走るところです。

中世ヨーロッパ+魔法が加わるファンタジーな世界感の中、
貴族さまだけが愛好している高額な本を、
本の作成材料や道具から金策しながら整えていく様は、
MMORPG(オンラインロープレ)の生産職の面白さがあります。
数多くの失敗を重ねながら、本の大量生産までに至る道のりが楽しいのです。

経営・国造り戦略SLGを彷彿とさせる内政・外交

本書の魅力は、本を作成するという、職人視点の話だけでありません。

自らが運営者となり職人を動かす立場になる商人や職人ギルド長の視点。

貴族よりお金を集め、事業を起こす、事業者やプロデューサの視点。

生産品を世に広めるために、領地の平民の識字率を上げる内政官の視点。

生産した特産品を、他領におひろめし、相対的な領地地位を高めていく外交官の視点。

色々な内政・外交を重ねて、少しずつ規模が大きくなっていく様。
そんなSLGを彷彿とさせる、育つ過程が面白い
のです。

広がる世界、増える登場人物、複雑化する関係

各章進むにつれて舞台が広がり登場人物が増えていきます。
主人公マインの立場も変わっていき、人間関係が複雑に変わっていきます。

町(第一部)

町の兵士の娘に転生し虚弱な身体を持つ主人公が、
家族と町の職人たちや、商人世界に触れ、体に鞭うち本作成に生を見出すのが一部

教会(第二部)

教会世界に組み込まれ、教会内の身分制度など、
自らの常識とのズレに悩まされながら、更に貴族社会の片りんを知るまでが第二部

城・領地(第三部)

世界は教会に閉じず、住む町が或る領地の中心であることをしります。
領主やその一族、反対勢力、隣接する他領の貴族など、多くの人物が登場し、
ようやく慣れた世界の常識と、貴族社会のそれとの差異に悩まされながら、
領主が統治する貴族社会に足を踏み入れていくのが第三部

魔法学園(貴族院)(第四部)

大中小と格の違いがある他領が複数存在し、さらに領地を束ねる王族が登場し、
その王権も絶対ではなく、王族の中でさえ、揺らいでいることをしります。
王族との邂逅や、様々なトラブルを起こしながら、
図らずも自らの影響力が増大していく第四部

戦争(第五部)

王権と魔力と神殿を貫く世界の真理、国境やその内外の脅威をしります。
そのうえで、主人公が目指す道とは何か・・・
最後まで揺るがずに続く強固な繋がりを確かめるのが第五部となります。

はたして主人公マインは司書になれるのでしょうか?

本好きの下剋上は面白いのか?

なろう系の異世界もの小説にありがちな、俺つえー状態は少ないです。

虚弱で立場的にも危うい主人公マインが、
前世のうろ覚え知識をもって、異世界に住む人々と一緒に苦労しながら、
自己実現していく経過に魅力
を感じます。

うろ覚えの知識がきっかけな点、俺つえー系が好きな人も楽しめますし、
苦手な方でも、成長過程が五部にわたって楽しめるので間口が広いです。

貴族社会の描写や、神々と宗教の深堀が丁寧のため、
ある文化を突き詰めて表現する物語が好きな人におすすめ。
具体的にいうと、乙嫁語りの森薫さんファンなら響くと思う。

2020/6時点の最新巻が第五部Ⅱ巻になりますが、これで本編としては23巻目です。
そして、おそらく第五部は、一番長い章になります。
(Web小説でも他の章の1.5倍のボリュームを感じた)

まだまだ今から入っても、ブームの前線で楽しめるのでお勧めですよ‼

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