小田急線脱線事故から東京集中の危さを知る

小田急脱線事故四方山話
小田急脱線事故

2014年6月19日、小田急線の相模大野駅近辺で回送車が脱線する事故が発生しました。 現時点でまだ復旧していないとの事です。

小田急線は新宿から小田原・箱根湯本まで延びる本線と、相模大野から分岐し片瀬江ノ島に南下する片瀬江ノ島線からなる、都心と神奈川の末端を網羅する首都圏における主幹の私鉄の一つと言えるかと思います。

多くの人が通勤・通学の為利用しており、今回の脱線の影響は大きいものでした。 特に、相模大野駅は本線・片瀬江ノ島線の乗り換え駅であり、乗客数も多かったと思われます。

小田急線 脱線事故図解

小田急線 脱線事故図解

脱線の迂回路としては横浜から海老名まで相鉄線を使うか、茅ヶ崎から海老名まで相模線を使うかになりますが、どちらも東海道や京浜東北などで南下した上での迂回路の為、非常に遠回りです。通勤・通学の影響が計り知れないですが、迂回路があるだけましだという事でしょうか・・・

 

東北の震災の際にも思い知りましたが、東京への政治・ビジネス・商圏の集中は、一度交通網が止まると大きな影響をもたらします。このリスクを鑑みて、東北震災以降、地方に仕事場を移し、社員に会社近辺に住んでもらう事を奨励する企業もあるようです。社員にとって住宅費が抑えられ、企業にとっては交通費も軽減するわけですし非常に良い施策だと思います。

 

確かに東京都内にビジネスが集中する事による利便性は高いものの、今ではITツールを用いてロケーションリスクを限りなく縮める事ができます。今ではTV会議室システムも安価で導入できますし、社内のコミュニケーションロスは限りなく抑えられるでしょう。

 

顧客とのコミュニケーションロスはまだまだ大きいものがありますが、この点についても、ITが支援できる事が少なからずあると考えています。例えばTV会議室システムが各社と容易に、それでいてセキュアに繋がり、かつ臨場感も伝えられる共通基盤が出来上がれば解決するでしょう。

 

その為には多くのブレイクスルーが必要になりますが、きっとSF映画のように3Dホロの参加者がバーチャル空間で会話しあう会議が遠からず実現するように思います。

 

東京集中が抱えるリスクを今回の事故で再度考えさせられましたが、リスク軽減する手段については、電車の迂回路を探す手段の拡充という非常に現実的なインフラ整備として急速に整っているように思います。 それだけでなく働き方が変わるような変遷を以て、リスクを回避する方法が進むと良いなと考える次第です。

 

以上、妄想でした。

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